外道の歌 8巻




大ヒットコミック「善悪の屑」の第2部!
凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者や遺族が無念を晴らすため「カモメ古書店」を訪れる。
店主カモと相方のトラ、そして家族を殺され犯人の園田を追い奇妙な同居生活を続ける奈々子。
一方殺人編集者・園田の目にとまった人とは!?新章突入!

渡邉大輔 著書 外道の歌のレビューです。
こちらの外道の歌ですが、初見なので8巻のみのレビューになります。

ウシジマ君と見せかけたブラックエンジェルズ

4/22発売の中で、レビューしようかと思った「漫画家とやくざ」こちらも元はネットで配信されていた人気作品なのですが、(みんな893好きね~)
漫画家とやくざ 40万部 外道の歌 360万部
と、外道の歌の販売数に驚いて読んでしまいましたのでレビューしたいと思います。
一言でいうと、「胸糞悪い。」です。
まず、自ら取材の為に、人を殺したりしながらインタビューをする雑誌編集者の園田。父親に虐待されている盲目の女性の家庭に入り込みます。
8巻では園田がインタビューを終えて園田にはおとがめなし。
逆に、人として誰かと関わると言う気持ちが芽生えそうになります・・・。

続きまして、寺関係の話。
主人公の一人、鴨ノ目武が被害にあった時に救ってくれたお寺さんに恩返しをする為の回。(1巻は漫画王国というサイトで試し読みさせてもらいました。)

んでも、これって誰も悪くないんじゃない?
寺を乗っ取って、元住職一家が全員壊されるのは目に見えてますがそうなる前に
鴨ノ目武 が成敗!します。

私の正しいおにいちゃん。で殺人罪になぜ時効があるのかについて思う事を書きましたが、自己の欲の為に他人なんかどうなっても良いという考えの終着点が殺人なのかもしれないなぁと思うと、なんとも嫌な気持ちになりますね。

ある事件で映画化中止になった作品

こちらの外道の歌ですが、元は善悪の屑という名前で連載されコミックも5巻まで発行されていました。第2部として外道の歌がスタートしての8作目になります。

白石晃士監督 によって映画化されようとしていましたが、ある事件が起り、中止になってしまった作品です。

今は、ブラックエンジェルズとか必殺仕事人とかのように悪が滅びると言うとても分かりやすいストーリーでは無くなってきてますよね。悪の方の人間味や奥深さを描けば描くほど、ストーリーに深みが出るのですが、より胸糞悪くなってしまいます。
ウシジマ君にしろ、外道の歌にしろ、読者は何の為にこう言うストーリーを求めてるんでしょうか。悪が滅ぶ所が見たいのか。血がみたいのか、オバケを見るような非現実を見たいのか、隣の家で起きそうな不幸をコミックを通して覗き見したいのか。それを考えると胸糞悪くない?

求められているから360万部も売れるし、映画にもなるんでしょうね。

世界一治安が悪いと言われているシリアで安全な国を夢みてる方が。
悲しい世界なんだろう・・・けどね。

おまけ。漫画家とやくざ 4巻

こちらも読んだのでついでにレビュー。

タイトルで「あ。察し。」となるこの感じ。初めはTL(てぃーんずらぶ)だった感が凄いですよね。(タイトル適当すぎ)
しかしながら第4巻は少女漫画にクラス替えしました!イイヨーイイヨー。ん・・・でも、このまま純愛マンガとしてはどこまで需要が出てくるのかなぁ。だって、TLだったから人気あったんじゃないの??

と、言う内容の4巻。朝チュンみたいな表現もちらほら。
個人的にはタイトルが「やっつけっぽくて好き」なので頑張ってほしいです。