よんでますよ、アザゼルさん。16巻




よんでますよ、アザゼルさん。

久保保久著書 よんでますよ、アザゼルさん 16巻(最終話)のレビューです。

時にエロスで時にハートフル。時にバイオレンス、時にファンタジー、そして下ネタ。人と悪魔が織りなすプリチーでブラックなギャグコメディの金字塔、ついに完結。……え?完結?

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11年間続いたアザゼルさん、ついに完結

悪魔カワイイ「よんでますよ、アザゼルさん」もついに完結です。
アニメ化もされ、単行本は途中グロエロっぽくなってきてましたが、悪魔大戦争をきっかけに話は終結に向かいます。

ブラックユーモアが強いアザゼルさんでしたが意外と天使・人間・悪魔についてちゃんとした描写があって面白いんですよね。

おさらいになりますが、アザゼルと言う悪魔はサキュバスやインキュバスのような下等な悪魔ではありません。
元々は大天使でしたが人間の女性と情事を行い堕天したとか、
神の采配に異論を唱えて堕天したとか言われてます。
ルシファーとかと同じような経路で悪魔になったんですね。
ベルゼブブことべーやんが魔界のエリートなのは生まれながらにして悪魔だからですね。

女神転生ではこんなにカッコイイ悪魔なんだよ!

アザゼルさんはどうなったのか。
芥辺氏の正体は ・・・。(ネタバレあり)

ルシファー・ベルゼブブ・虚飾の悪魔アシュタロトに操られ
、詐欺で芥辺探偵事務所に捜査の手が入り 芥辺が逮捕されてしまいます。

一方、依頼を上手くこなせなかったアザゼルに愛想を尽かした佐隅さんといつも通り喧嘩をしたアザゼルですが、今回はいつもと様子違います。本当に契約を解除されてしまうのです。
なんだかんだで日本政府と契約を結んだアザゼルですが少子化対策に奮闘するのです。

急ぎ足で最終回へ向かってる感じですが、アザゼルさんは日本の為に大奮闘するのです。

一方、創造主と天使達と会う芥辺氏。
人間は生きる希望も何も無くなってきている事を嘆く神達。
人は生きる目的もなく、欲もなくどんどん内にこもり、人との接触を拒み、傷つくのを恐れるようになっていくと。

余計な事をするなと釘をさし、天界を後にする芥辺氏。
彼は一体何者なんでしょうか?

少子化対策に奮闘するアザゼルさんですが、なかなか効果が出ません。
しかし情事すらも人間が未来につなげる為の尊い行為であり、他人とつながる事を人間が選んだからだと気が付きます。
そしてそれに気が付いたアザゼルさんは覚醒し強い力を得るのです。
創造主はそれは神が行うべき行為だとお怒りになります。

神罰を与えようとする神。それを止めたのは芥辺さんでした。

YHVHに対して、脇役と言い放つ芥辺。その額には創造主と同じ烙印(第三の目)が。

天使すらも入れない結界を作れるのはやはり・・・。

新しい力を使い、その力を使い切ったアザゼルさんは消滅してしまいます。
さくちゃんと一緒にいると言い残して・・・・。

・・・。

・・・・。

とはいかず、最後の最後までブラックユーモアで幕を閉じるアザゼルさんです。
是非お手に取って11年間の幕引きをご覧ください

おぎゃぁやで!